様々な不安や圧力が多い昨今、人々は大変疲れています。がんばっている人ほど、影響を強く受け、ストレスが症状として現れても不思議ではありません。
休んでも解消しない疲れ、不眠、原因不明の体調不良、頭痛、腹痛、イライラ、集中力低下、ミスの連鎖などにより、どんどん追い込まれていく負のスパイラルによって本来の自分、本来の力が発揮できないもどかしさを感じているのではないでしょうか。
とてつもない不安によって急に体が凍りつき、締めつけられているような圧迫感、冷や汗が出たり、心臓が胸から飛び出しそうなほどバクバク打ったり、「自分はこのまま死ぬのでは!」という恐怖にとらわれるパニック発作。経験された方もいらっしゃると思います。
心療内科治療においてもいち早く皆様の状態を正確に診断することが適切な治療法を選択するために必要です。診断には色々な心理検査や画像診断など所謂「見える化」された客観的データはしばしば決め手になることがあり、駆使します。が、精神科・心療内科で最も大切な情報は診察室(面接室)で患者様から語られたことです。現症や現病歴はそこから明らかになり、精神療法(治療)は患者-医師間の対話によってなされていくことになります。
当院では、豊富な臨床経験を有する池上司院長が患者さまの治療を担当しております。
精神病院・クリニックでの入院・外来治療に加え、大手企業内での産業医業務を含む精神科治療医、大阪府立大学の教職員を対象としたストレス相談室長(カウンセリング)を務め、当院の前身である池上クリニック・カウンセリングオフィスではユング派の精神分析を行ってきました。
Medicine is not science, but an art 「医療は科学ではなく、アートである」といわれます。難しいことですが、心の分野ではなおさらそうです。
長年、多くの患者さまとの治療体験、定評ある京大精神病理学を要に培った診断力、絶妙な匙加減で使い分けてきている医薬品の数々、そしてユング心理学を地盤に切磋琢磨し、築いてきた池上心理・精神療法をもって当院では誠心誠意、質の高い医療を提供し続けるよう努めて参ります。